りんごの栽培は1年を通して行われます。
しっかりお世話をしないと、木が傷んでしまったり、りんごにきれいな色がつかなかったり、甘い実がならなかったりします。
ここでは、きたひなりんご園で行っている作業の1年をご紹介します。
1月~3月
この時期りんご園は、一面雪で覆われます。
とくにきたひなりんご園のある場所は標高が高いので、厳しい寒さになります。
この時期、雪で日当たりがさえぎられないように、また枝が折れないようにするために、剪定(枝を切る)作業を行います。
3月~4月
長野の長い冬も終わり、徐々に雪が溶け始める頃です。
りんごの枝からは発芽が始まり、木々が青々と色づき始めます。
りんごは、桜と違って、葉が茂ったあとに花を咲かせるのが特徴です。
このころ、りんごに栄養を送るために、肥料をまきます。
5月
白い可愛い花が、一面に咲きほこり、2週間ほど見ることができます。
桜のあとの開花ですので、2度お花見を楽しめます。
りんごの花が受粉をすると、実がなります。
きたひなりんご園では、蜂が自然な受粉をしてくれるように促しています。
花が咲くと、「花摘み」をします。
りんごの花びらは5輪あり、1つの花に対して5つの実が成ります。
たくさんりんごがなってしまうと、栄養が分散して、一つあたりの大きさが小さくなってしまいますので、あらかじめ花を摘んで、実の数を調整します。
このころから、消毒を始めます。
これは、りんごを守るために大変重要な作業になります。
6月~7月
りんごの花も終わり、実がなり始めます。
花摘みでも書きましたように、りんごは花1輪につき、5つの実がなります。
これを1つに減らす作業を、「摘果」といいます。
一つ一つのりんごの糖度を上げるために、とても大切な作業です。
この時期から、きたひなりんご園のりんごの木すべてに、摘果の作業を施します。
この作業をしっかりやることで、甘いりんごが育ちます。
8月~12月
次第にりんごの実が大きくなってくると、糖度を高め、実を赤くするためにまんべんなくおひさまの光を当てないといけません。
そのために行う作業が、「葉摘み」と「玉まわし」です。
葉摘みは、りんごの実の周りにある葉っぱを間引くことで、よりおひさまに当たるようにする作業です。
これと合わせて行う玉回しは、おひさまの影になっている面を回しておひさまに当たるようにして、色をムラなく着くようにします。
時には、木の下に反射板(鏡のようなもの)を敷いて、おひさまの光を反射させたりもします。
りんごは収穫する寸前まで、作業に気を抜けません。
9月になると、品種によって収穫が始まります。
りんごの品種についてはこちらのページをご覧下さい。
ここからサンふじをすべて採り終えるるまで、大忙しです。
収穫の際は、実が傷つかないように、細心の注意を払って、収穫しています。